【この本から得たこと】
思い出しやすくもっともらしいことに引っ張られる
【得たことを活かすための次の行動】
① アンカーに影響されていることを自覚する。
② 利用可能性で判断していないか自問する。
③ もっともらしさを確率から排除する。
【感想後記と補足説明】
第1部に引き続き、『ファスト&スロー(上)』の第2部。
まだまだずっと面白いな。
第2部のテーマは「ヒューリスティクスとバイアス」。
これまた、非常に興味深い大きなテーマで、ためになる内容が多すぎる。
その中でも一番はやっぱりアンカリンク効果かな。
第1部の先行刺激と関連する話だが、これは本当に身の回りにも実例がありすぎる。
二重価格表示とか、まさにこれだよな。
消している値段がアンカーになって、強く安さを感じるわけだ。
あるいは『お一人様10個まで』とかも、ホントに欲しいのは1個でも、10に引っ張られたりするんかね。
できることは少ないが、アンカーに影響されていることを常に意識するしかない。
あとは、利用可能性ヒューリスティック。
目にする頻度が高く、思い出しやすいものによって、判断が勝手に影響される、とのこと。
やっぱり、報道とかメディアとかが偏ると、多くの人の判断が左右されるんだな。
とはいえ、何かを判断するのに全部の情報を集めきるのは無理だから、記憶から探すのは仕方ない。
とすれば、危ないのは、本人も影響されていることに気づいていないこと。
大事な判断なら、「思い出しやすいさ」に悪い影響を受けてないか、立ち止まって考えないと。
確率についても、「もっともらしさ」と「起きやすさ」を混同してしまうのはわかる気がする。
なんか「かくあるべし」と思ったら実際の確率より高く見積もるとか、自分も平気でやりそうだ。
そもそも、脳と統計学はなじみが悪いという話もあったので、統計学とか確率論とか一回勉強してみるか。
まあ、確率で言えば、現実に同様に確からしいサイコロは無いので、偏りを疑っても仕方ないと思うんだが。
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『ファスト&スロー(上)(第1部)』の感想はこちら。
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