MENU

【読書感想文】ファスト&スロー(上)(第2部)(著者:ダニエル カーネマン)★★★★★

【この本から得たこと】

 思い出しやすくもっともらしいことに引っ張られる

 

【得たことを活かすための次の行動】

 ① アンカーに影響されていることを自覚する。

 ② 利用可能性で判断していないか自問する。

 ③ もっともらしさを確率から排除する。

 

【感想後記と補足説明】

 第1部に引き続き、『ファスト&スロー(上)』の第2部。

 まだまだずっと面白いな。

 

 

 第2部のテーマは「ヒューリスティクスとバイアス」。

 これまた、非常に興味深い大きなテーマで、ためになる内容が多すぎる。

 

 その中でも一番はやっぱりアンカリンク効果かな。

 第1部の先行刺激と関連する話だが、これは本当に身の回りにも実例がありすぎる。

 二重価格表示とか、まさにこれだよな。

 消している値段がアンカーになって、強く安さを感じるわけだ。

 あるいは『お一人様10個まで』とかも、ホントに欲しいのは1個でも、10に引っ張られたりするんかね。

 できることは少ないが、アンカーに影響されていることを常に意識するしかない。

 

 あとは、利用可能性ヒューリスティック

 目にする頻度が高く、思い出しやすいものによって、判断が勝手に影響される、とのこと。

 やっぱり、報道とかメディアとかが偏ると、多くの人の判断が左右されるんだな。

 とはいえ、何かを判断するのに全部の情報を集めきるのは無理だから、記憶から探すのは仕方ない。

 とすれば、危ないのは、本人も影響されていることに気づいていないこと。

 大事な判断なら、「思い出しやすいさ」に悪い影響を受けてないか、立ち止まって考えないと。

 

 確率についても、「もっともらしさ」と「起きやすさ」を混同してしまうのはわかる気がする。

 なんか「かくあるべし」と思ったら実際の確率より高く見積もるとか、自分も平気でやりそうだ。 

 そもそも、脳と統計学はなじみが悪いという話もあったので、統計学とか確率論とか一回勉強してみるか。

 まあ、確率で言えば、現実に同様に確からしいサイコロは無いので、偏りを疑っても仕方ないと思うんだが。

 


↓↓↓ ランキング参加中! 清き1クリックお願いします! ↓↓↓

にほんブログ村 本ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ


 

 『ファスト&スロー(上)(第1部)』の感想はこちら。 

nameless-bookshelf.hatenablog.com