MENU

【読書感想文】ファスト&スロー(下)(第5部、結論)(著者:ダニエル カーネマン)★★★★★

【この本から得たこと】

 経験する自己と記憶する自己、両方の幸福を追求

 

【得たことを活かすための次の行動】

 ① とにかく最後だけでも心地良く終わらせる。

 ② 能動的な喜びをたくさん見つける。

 ③ 確率論と統計学を学ぶ。

 

【感想後記と補足説明】

 第4部に引き続き、『ファスト&スロー(下)』の第5部、そして結論。

 いよいよオーラスか。

 最後の最後まで面白かった。 

 (これまで紹介してきた本は読書感想文カテゴリーからどうぞ)

 

 第5部のテーマは「二つの自己」。

 「経験する自己」と「記憶する自己」の2つだが、これも面白い概念だな。

 

 人の判断が如何に「記憶する自己」に支配されているのか。

 まさに『終わり良ければ総て良し』は直感的に正しかったわけだ。

 判断としてはイマイチかもしれんが、途中どうあれ最後を心地良く終わればいいなら、それはそれであり。

 逆に、本気で二度と同じことをしたくないなら、あえて終わりを不快なままにすることもできるし。

 そう考えると、ある意味、恣意的にコントロールしやすい性質だな。

 

 ただ、それだけだと「経験する自己」が割りを食うばかりになる。

 なので、そっちも能動的な喜びをたくさん見つけて、幸福感を高めていきたい。

 その辺は、最近いろいろやってることを継続することで、達成していけそうだ。

 

 あと、「焦点錯覚」の話は、いっそ哲学的。

 どんなに大事なことでも、考えているときにしか考えてないとか、当たり前だが意外と見落としてる発想。

 

 そして、最後の結論となるわけだが、ここは全体の総まとめ。

 ここまでの内容を総ざらいしてきて思うが、本当に人間って、単純で複雑、複雑で単純。

 たとえどうしようもない性質だとして、せっかく学んだことを少しでも意識して活かしていきたい。

 ただ、そのためには確率論と統計学は学んだほうが良い。

 システム1どうこうではなく、ちゃんと考えて分からないなら、気づいても回避できないからな。

 今後はそのあたりに知識を広げていきたい。

 

 しかし、結論の後の原注と付録も、これはこれで十分読み物として面白いのがすごいわ。

 参考文献とか、けっこうハードルは高そうだけど、読んでみようかなぁ。

  


↓↓↓ ランキング参加中! 清き1クリックお願いします! ↓↓↓

にほんブログ村 本ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ


 

 ここまでの『ファスト&スロー』の感想はこちら。 

nameless-bookshelf.hatenablog.com

nameless-bookshelf.hatenablog.com

nameless-bookshelf.hatenablog.com

nameless-bookshelf.hatenablog.comnameless-bookshelf.hatenablog.com

(これまで紹介してきた本は読書感想文カテゴリーからどうぞ)